名品コレクション展示室

第4展示室武家の式楽 -能-

徳川幕府は、能を武家の式楽(公式の場での音楽)と定めたため、大名の御殿や前庭には必ず能舞台が設けられ、慶事や公式の行事の際には能が演じられました。第4展示室の総檜造りの舞台は、名古屋城二之丸御殿内の御広間前にあった表能舞台の再現です。大名家には演能に必要な面(おもて)や楽器、装束や道具類が常備され、大名自身も謡(うた)い舞えることが教養とされました。深い精神性をたたえた面や豪華な能装束などに代表される能の美術は、武家社会において発展し育まれた文化です。
ここでは、現在展示されていない作品も含め、テーマに沿ってご紹介します。