華洛四季遊戯図巻 円山応挙筆

華洛四季遊戯図巻 円山応挙筆 からくしきゆうぎずかん まるやまおうきょひつ

正月準備の品々を担いだ人々が慌しく往来を行き交う師走の情景が、円山応挙(1733~95)特有の平明で親しみやすい画風で描き出されています。町屋では、ユズリハと裏白がついた注連縄【しめなわ】をはしごにのぼって飾る者、門松を立てる者と、新年を迎える準備の真っ最中です。降り積もった白い雪の中に、門松や注連縄のみずみずしい緑が映え、ほのぼのとした賑わいの中にも冬の引き締まった清々しい空気が感じられます。

【江戸時代 18世紀 重要美術品】