三大字 懐明徳 徳川綱吉筆

三大字 懐明徳 徳川綱吉筆 さんだいじ めいとくをおもふ

徳川綱吉(5代将軍)は、自身の書画を積極的に下賜した将軍で、それらを拝領した大名は第一の道具として扱いました。
四書五経の一つである『詩経』所収の、理想的君主とされた中国古代・周王朝の文王(ぶんおう)を讃える詩「皇矣(こうい)」の一節「帝謂文王、予懐爾明徳」を揮毫した一幅です。「明徳」とは正しく公明な徳、「懐」とは思い心に懸けることです。

【江戸時代 17~18世紀】