簞笥仕掛け銃<br />三匁五分短筒三十挺仕込み

簞笥仕掛け銃
三匁五分短筒三十挺仕込み
たんすしかけじゅう

カモフラージュされた連発銃
簞笥形の箱二箱からなる連発銃で、三匁五分の短筒(たんづつ)三十挺を十五挺ずつ仕掛けています。箱は前が観音開きで、中に四段の引出しがあり、各段五挺ずつ短筒が仕掛けられ、火口に点火すれば十五挺がほぼ一斉に発射する仕掛けになっています。他に例を見ない遺品ですが、実用には程遠かったと思われます。

【江戸時代 17世紀】