紫地葵紋付葵の葉文<br>辻ヶ花染羽織

重要文化財

紫地葵紋付葵の葉文
辻ヶ花染羽織
むらさきじあおいもんつきあおいのはもんつじがはなぞめはおり

 慶長期(1596~1615)以降の辻ヶ花作品群のうち、小袖・羽織など当初の形態のまま現存している作品のほとんどが、徳川家康が関与した品です。
 紫地に染め抜かれた葵の葉は色とりどりに美しく、その配置も妙を得ています。縫い絞りによるおおらかな表現と、引きしまった葉柄の線にみられる繊細さなど、辻ヶ花染の技巧を余すところなく駆使した代表作です。

【桃山~江戸時代 16~17世紀 徳川家康着用 展示期間:10/12~11/6】