泰西本草名疏<br />伊藤圭介著

泰西本草名疏
伊藤圭介著
たいせいほんぞうめいそ

圭介は長崎から帰郷するとき、シーボルトからツンベルク著『フロラ・ヤポニカ』(1784年刊)を贈られました。これは来日経験のあるツンベルクが、日本の植物にラテン語の名前をつけてヨーロッパに紹介した本です。圭介はこの本に収録された植物が日本や中国で何と呼ばれているか研究し、翌年『泰西本草名疏』を刊行しました。
ヨーロッパで定説となっていた植物学者リンネの雄しべ・雌しべの形状や数などによる植物の分類法も、図入りで初めて紹介されました。

【江戸時代 文政12年(1828)  名古屋市蓬左文庫蔵】