江戸始図

江戸始図 えどはじめず

【最古の江戸城図】
徳川家康が築いた初期の江戸城を描いた絵図です。
 最古図の一つ「慶長江戸図」(東京都立中央図書館蔵)では曖昧な描写だった江戸城内は、本図では石垣と土塁の違いをはじめ、家康が築いた第一次天守周辺の空間が明瞭に描かれています。本図によって、家康が築いた天守は連立式天守であったこと、本丸内に天守郭詰丸を構成していたこと、本丸北側に三重の馬出(うまだし)を備えていたこと、本丸南部には五重の枡形(ますがた)を設けていたことなど、防禦・戦闘性に優れた城郭だったことが初めて明らかになりました。

【江戸時代 17世紀 松江歴史館蔵 (7/15~8/13展示)】