猛虎震威図

猛虎震威図 もうこしんいず

本名は熊代甚左衛門(くましろじんざえもん)といい、長崎通辞(つうじ)の家に生まれました。沈南蘋(しんなんぴん)が来日すると、濃厚な色感の花鳥画に惹かれて師事し、南蘋派の先駆者となりました。柔らかな毛並みやその丸みを帯びた姿態、やや上目遣いで笑っているように口角が上がった表情の虎はどこかユーモラスで、かわいらしい作品です。

【熊斐筆 江戸時代 徳川美術館蔵 (展示期間:9/16~10/9)】