交趾草花文五耳壺

交趾草花文五耳壺 こうちそうかもんごじこ

 緑釉・黄釉・褐釉の三色で彩られた五耳壺です。交趾とはベトナムの地名で、ベトナム経由の貿易船でもたらされたことから名付けられました。近年の調査によって中国南部の産であることが判明しています。施釉や文様が酷似する作例が京焼にみられるなど、緑色の釉薬の多用や意匠の点で、桃山時代から江戸時代にかけての国産陶磁に大きな影響を与えました。平成23年(2011)に寄贈されました。

【林家寄贈 中国・明時代】