特別公開

名品コレクション展示室 特集展示
刀身彫刻の世界

 刀身に文字や文様を刻む刀身彫刻は、日本刀成立以前である古墳時代の直刀(ちょくとう)にすでに施されている。これは、元々は戦いのための道具であった刀剣に、権威や宗教的な意味合いを付け加えるために行われたと考えられている。
 平安時代後期に、反りのある鎬造(しのぎづくり)という日本特有の様式をもつ、いわゆる「日本刀」が完成して以降、鎌倉時代・室町時代を経て現代に至るまで、刀身彫刻に見られる図様の多くは仏教的な意匠で占められる。不動明王(ふどうみょうおう)をはじめとする神仏の姿を絵画的に彫り表した意匠や、神仏が持物(じぶつ)などのシンボルで表わされた素剣(すけん)・三鈷剣(さんこけん)・倶利伽羅龍(くりからりゅう)、そして神仏を示す文字である梵字(ぼんじ・種字/しゅじ)などが刀身彫刻のおもな構成要素である。これらは、仏教の中でも特に密教の儀軌(ぎき)に則し、加護を求めて施された。江戸時代になると草花文様や縁起物の文様なども見られるようになった。
 本特集では、徳川美術館蔵品の中から、日本刀の代表的な刀身彫刻を紹介する。

概要

会期
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日<但し、1月8日(月)は開館、翌9日(火)は休館>
観覧料

一般 1,200円・高大生 700円・小中生 500円
※20名様以上の団体は一般200円、その他100円割引
※毎週土曜日は小・中・高生入館無料

主催 徳川美術館