徳川美術館 English Korea/China
企画展案内 / Exhibition

平成23年(2011年) 企画展 / Exhibition

平成23年7月30日(土)〜9月19日(祝・月)【企画展示】徳川の姫君

企画展の詳しい解説

東京藝術大学では横山大観在学時より、絵画技法習得の一環として古典研究模写を行っています。その伝統は現在も続いており、平成15年度より正規カリキュラムとして7年間にわたり徳川美術館、五島美術館所蔵の国宝「源氏物語絵巻」の現状模写に取り組んできました。修了制作の一環として修士課程に在籍する大学院生が参加したほか、現在新進気鋭の画家として活躍する卒業生達も含む56人が手がけ、それらの作品が東京藝術大学、徳川美術館、五島美術館にそれぞれ収蔵されました。

「現状模写」は、文字通り、作品の現在の状況を目に見える通りに写すことを目的としています。美しいかな文字と多彩な装飾からなる詞書と、用いられた絵具や剥落の状況がそれぞれに異なる絵は、各場面ごとに複雑な様相を見せています。各担当者は、まず写真資料をもとに下図や色見本を作り、国宝「源氏物語絵巻」を観覧するごく限られた機会に神経を研ぎ澄まして熟覧し、できうる限り原本に近づけるため、慎重に方向性を探りながら製作に取り組みました。

現状模写の手法には、定められた解答はありません。製作者一人一人が、自らの創意工夫によって表現方法を考え、色彩を選びながら完成させた作品は、平安時代の絵師が描いた「源氏物語絵巻」の美の神髄に、現代の若き日本画家達が挑戦した成果なのです。

本展覧会は、完成した現状模写の全てを一挙公開する初めての機会として、東京芸術大学と徳川美術館で開催します(東京芸術大学大学美術館会場:平成23年9月9日〜25日 徳川美術館会場:11月12日〜12月11日)。徳川美術館では、徳川美術館および五島美術館に寄贈された現状模写の全場面を公開します。

また、徳川美術館では、国宝「源氏物語絵巻」のうち「柏木(三)」「宿木(一)」「横笛」「東屋(二)」の各場面を特別公開します。

柏木(三)・宿木(一)  公開期間11/12〜11/27
横笛・東屋(二)     公開期間11/29〜12/11

【学芸員 龍澤彩】

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