現状模写 東屋一(絵) 繭山桃子製作
げんじょうもしゃ あずまや いち え まゆやまももこ せいさく
【場面解説】御所から帰った匂宮は、浮舟を中君の異母妹とは知らず強引に言い寄る。あやうく急場をまぬがれた浮舟の心を慰めようと、中君は優しく語りかけ、絵物語などを出させて、右近に詞書を読ませつつ見せる。絵に見入る浮舟の容貌は、亡き姉大君、ひいては故八の宮を彷彿とさせ、中君は涙ぐむ。
【作者のコメント】繭山桃子(東京芸術大学大学院)
「東屋(一)は華やかな美しい場面ですが、他場面と比較して絵・詞書共に密度が特に高く、原本と違わぬように仕上げるには非常に多くの時間と集中力を要しました。ただ色調を合わせるのでなく、原本を様々な角度からじっくりと観察し、どのように近づけて表現するかのヒントを探りました。その際頼るのは自分自身の目であり、何より国宝を前に観察力を鍛えることは非常に贅沢で貴重な経験でした。」
【現代 平成23年(2011)】
























