居布袋図堆朱香合<br /><small>大名物</small>

居布袋図堆朱香合
大名物
すわりほていついしゅこうごう

蓋表に瑞雲(ずいうん)・布袋・花菱繋(はなびしつなぎ)、側面に雷文繋(らいもんつなぎ)が彫られた香合で、布袋が右手に布ぶくろを抱え左の手をつく様子があらわされている。
布袋の意匠は、工芸品の意匠の中でも、特に茶人たちに愛された。戦国時代末期の名物茶道具を集成した『山上宗二記(やまのうえそうじき)』には、「竪布袋(たてぼてい) 居布袋(すわりほてい)とて昔東山殿((足利義政))時代にあり 其後方々にて失候残處々にあるべく」と布袋図香合の流行ぶりが記されている。

【中国・明時代 15世紀】

織田有楽・古田織部・徳川家康・徳川義直(尾張家初代)所用
高2.4 径6.5

おもな収蔵品【漆工】にもどる