破来頓等絵巻<br /><small>第一段</small>

重要文化財

破来頓等絵巻
第一段
はらいとんとうえまき

不留房(ふるぼう)という人間に仮託し、現世の一切の繋縛を断ち切り何もかも捨て去って、厭離穢土(おんりえど)、極楽往生(ごくらくおうじょう)を求むべき諭しを説いています。時宗の開祖・一遍(いっぺん)の教義を絵巻化したもので、絵解きにも使用されたかと思われるほど、詞は呼びかけ的な話し言葉になっています。詞四段、絵三段よりなる絵巻で、第一段の詞書に「破来頓等」という語を繰り返し書いているため、一般に「破来頓等絵巻」の名で呼ばれています。

【鎌倉~南北朝時代 14世紀】

紙本著色
1巻
縦32.2 長1054.0

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