高麗紫石硯<br /><small>名物</small>

高麗紫石硯
名物
こうらいしせきけん

硯の最高級品の代名詞といわれる宋端渓(そうたんけい)の一つで、柔和な赤紫色のうちに木目状の筋が入った良質な石を用いた硯である。元は古田織部(ふるたおりべ)が所持した硯である。元和御成時に鎖の間の書院床に飾られて以降、寛永2年(1625)・同4年・同5年・同13年にも鎖の間で使用された。

【中国・南宋時代 13世紀】

古田織部・徳川家康(駿府御分物)・徳川義直(尾張家初代)所用
縦18.6 横12.4 厚2.1

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