刀 無銘 正宗

重要文化財

刀 無銘 正宗 かたな むめい まさむね

 正宗は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて相模(さがみ)国(現・神奈川県)鎌倉で活躍した刀工で、史上最も優れた刀工として名高く、相州伝(そうしゅうでん)と呼ばれる作風を確立した。沸(にえ)の妙味を追求した点に特色がある。
 本刀は、正徳3年(1713)6代継友(つぐとも)(1692~1730)が家督を継承し、「従三位中将(じゅさんみちゅうじょう)」に任じられた際に、7代将軍家継(いえつぐ)(1709~16)から拝領した。

【徳川家継(7代将軍)・徳川継友(尾張家6代)所持 鎌倉時代 14世紀】