本多平八郎姿絵屏風

重要文化財

本多平八郎姿絵屏風 ほんだへいはちろうすがたえびょうぶ

人物の姿態や衣装の美しさに重点を置き、六人のわずかな仕種やポーズで文(ふみ)をめぐる情景をドラマチックに描きだした、近世初期風俗画の「文使(ふみづか)い図」を代表する名品です。左扇の若衆は、黒地の小袖を着て腰に印籠や小袋を下げ、片手に金扇を垂らし、「かぶき者」特有のポーズをとっています。小袖や帯の形式や意匠から製作年代は寛永年間(1624~44)と推定されています。

【江戸時代 17世紀 重要文化財】