富士図 狩野養信筆

富士図 狩野養信筆 ふじず かのうおさのぶひつ

富士山は、日本で一番高い山で、天上の世界に近い神様の住む山と考えられていた。その霊峰・富士を遥か遠景に望む三保の松原からの景観を描く。淡墨で縁取った外隈(そとぐま)の手法による富士山は、空中に浮かび上がるかのようにその偉容をあらわしている。

【江戸時代 19世紀】