元和九年御成の<br>御数寄屋置合わせ

元和九年御成の
御数寄屋置合わせ
げんなくねんおなりのおすきやおきあわせ

 第2展示室および第3展示室では、元和9年(1623)2月13日、二代将軍秀忠による尾張徳川家邸への御成で用いられた御数寄屋の置合わせを再現します。御成とは、将軍が公式に臣下の屋敷を訪問する御成の儀式のことです。この尾張徳川家邸御成は、徳川一門に対する事実上初めての御成であり、その後の将軍家御成の規範となりました。
 元和御成の時、最初の茶事が行われる御数寄屋で使用された道具は、『元和御成之記』に記されています。道具の大半が現在も徳川美術館に収蔵され、尾張徳川家では元和御成道具がいかに大切に伝えられてきたかがわかります。