三宝絵<br />伝 源俊頼筆

重要文化財

三宝絵
伝 源俊頼筆
さんぽうえ でん ふじわらのとしよりひつ

 『三宝絵』は、永観2年(984)に源為憲(ためのり)(?~1011)が冷泉天皇第二皇女の尊子内親王のために、仏・法・僧の三宝を平易に解説した仏教入門書ともいうべき説話集です。巻末には「保安元年(1120)6月7日書うつしおはりぬ」とする奥書があって、書写年代が明らかとなっています。なお、本書の断簡は、「東大寺切」の名で諸家に分蔵されています。

【平安時代 保安元年(1120) 名古屋市博物館蔵】