国宝 源氏物語絵巻<br />東屋二

国宝

国宝 源氏物語絵巻
東屋二
げんじものがたりえまき あずまや

【場面解説】 秋の冷たい雨がそぼ降り、八重葎の庭も闇に包まれた頃、三条あたりの隠家にいる浮舟を訪ねる薫。
弁尼は浮舟に、薫の思慮深い性格を説き、会うように説得する。
その成り行きを、扇を手に中空をながめつつ簀子に座してじっと待つ薫は和歌を詠む。
さしとむる むぐらやしげき東屋の あまりほどふる雨そそきかな(薫)
薫に冷たい雨がいちだんと降り注ぐ。

【国宝 平安時代 12世紀 徳川美術館蔵】