黒塗白糸威具足

黒塗白糸威具足 くろぬりしろいとおどしぐそく

本品は、尾張徳川家3代綱誠(つななり)の具足始(ぐそくはじ)めに際し、父2代光友から贈られた一領で、「代々様御譲(だいだいさまおゆずり)」として、尾張徳川家歴代の嗣子(しし)の具足始めに用いられてきた。16代義宜が慶応4年(1868)から翌年にかけて、戊辰戦争に出向いた際に、本品を携えていた。威毛(おどしげ)の白と耳糸(みみいと)・菱縫(ひしぬい)などの紅とが慶事にふさわしく、華やかな中にも立派な武将として成長する願いが込められているかのようである。

【江戸時代 17世記】