紙采配 輪宝蒔絵柄

紙采配 輪宝蒔絵柄 かみさいはい りんぽうまきええ

采配は武将が戦場において軍勢に号令をかける際に手にした指揮具の一つである。また、最高指揮者としての地位を象徴し、威儀(いぎ)を正すための用具でもあった。本品の柄(え)に施された輪宝は、古代インドの投てき用の武器で、仏教では障害を打ち破る説法を象徴する。仏の加護を願ったのであろう。
徳川綱誠(尾張家3代)所用。

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【江戸時代 17世紀】