葵紋蒔絵細太刀拵

葵紋蒔絵細太刀拵 あおいもんまきえほそだちごしらえ

尾張徳川家9代宗睦(むねちか)の3番目の嫡男・治行(はるゆき/1760~93)が所持した「刀 銘 相州住広次 明応九年八月日」に附属する太刀拵である。鞘は金粉を密に蒔いた梨子地(なしじ)に金蒔絵で葵紋を片面九個ずつ配置し、金具類は全て金無垢(きんむく)である。尾張徳川家の嫡男所持に相応しい豪華な太刀拵であるが、治行は養父・宗睦に先立って歿したため、家督を継ぐことはなかった。

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【江戸時代 19世紀】