二大字「雄嶋」<br /><small>清巌宗渭筆</small>

二大字「雄嶋」
清巌宗渭筆
にだいじ おじま

「茶壺 銘 雄嶋」に添えられた一幅である。「雄嶋」は宮城県松島湾にある島の名で、歌枕の一つに数えられた。この「雄嶋」の二字が剛健潤達な筆致で大書され、茶壺に寄せた詩と署名を添える。詩の後段八字は著名な禅句「碧落(へきらく)を衝開(しょうかい)す松千尺(まつせんじゃく)、紅塵(こうじん)を截断(さいだん)す水一渓(みずいっけい)」(『五灯会元(ごとうえげん)』)を踏まえた句であろう。
筆者の清巌宗渭(せいがんそうい/1558~1661)は京都・大徳寺百七十世で、三代将軍徳川家光の禅の師でもあった。

【江戸時代 17世紀】