南蛮水指 銘 芋頭<br /><small>大名物</small>

南蛮水指 銘 芋頭
大名物
なんばんみずさし めい いもがしら

大小の砂を多く含む土で紐作り成形した、口の広い実用の軽量な小型壺で、土や作り方から東南アジア、おそらくベトナム製と考えられる。液体を運搬・貯蔵するに耐えるよう、鉄銹(てつさび)状の釉薬を外面に薄く、内面にはしっかりと塗っている。日本に運ばれたのち、茶人たちによって水指に転用された。本品の銘は芋頭(サトイモ)に似た形に由来している。茶人・武野紹鷗(たけのじょうおう)から豊臣秀吉へ渡り、「紹鷗いもかしら 天下一なり 土の物 関白様にあり」(『山上宗二記』)と知られた水指である。秀吉から徳川家康へ渡り、「駿府御分物(すんぷおわけもの)」として尾張徳川家に伝えられた。
村田珠光・武野紹鷗・豊臣秀吉・徳川家康・徳川義直(尾張家初代)所用。

【東南アジア 15-16世紀】