和漢朗詠集切 夏 更衣

和漢朗詠集切 夏 更衣 わかんろうえいしゅうぎれ なつ こうい

藤原公任(きんとう/966~1041)が撰じた『和漢朗詠集(わかんろうえいしゅう)』の断簡である。もとは巻子本で、金銀の砂子(すなご)を散らした料紙に、墨線で天地に界線を引き、筆勢のある整った筆致で書写している。筆者は藤原行成(こうぜい)(972~1027)と伝えられるが、確証はない。同種の遺品は少なく、極めて珍しい断簡である。

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【岡谷家寄贈 平安時代 11世紀】