古瀬戸肩衝茶入<br />銘 虫喰藤四郎<br /><small>名物</small>

古瀬戸肩衝茶入
銘 虫喰藤四郎
名物
こせとかたつきちゃいれ
めい むしくいとうしろう

口縁(こうえん)を玉縁(たまぶち)に造る肩の張った瀬戸窯の鉄釉茶入である。轆轤(ろくろ)成形ののち、全体に鉄銹(てつさび)を塗り、腰部まで褐釉(かつゆう)を掛け、さらにその上から粘りのある黒釉を掛けている。粘度の異なる二種類の鉄釉があたかも虫が喰ったような斑模様(まだらもよう)を成し、これが銘の由来と考えられる。内箱の蓋表にはこの茶入がかつて堺にあったことが、また裏には「寛文十三年(1637)七月に来ル」とあり、本品が尾張徳川家2代光友の治世に同家に収蔵されたことが知られる。

【室町時代 15世紀】