島物茶壺<br/ ><small>銘 曾路里</small>

島物茶壺
銘 曾路里
しまものちゃつぼ
めい そろり

茶褐色釉(ちゃかっしょくゆう)に、ところどころ黄味を帯びた発色があり景色となっている。耳は三つで、内二つが竪付けとなる珍しい形態である。銘の由来について伝承は無い。
やや肩がすぼまり、頸長(くびなが)の形態を、細頸無文の曾呂利花入になぞらえたのであろうか。島物とは、唐物・高麗物以外の舶載品を指す名称で、主に呂宋(るそん)(フィリピン)・安南(あんなん)(ベトナム)・シャム(タイ)などの作品に冠される。

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【東南アジア 16世紀】