釈迦・寒山・拾得図<br /><small>伝雪舟等楊筆</small>

釈迦・寒山・拾得図
伝雪舟等楊筆
しゃか・かんざん・じっとくず

仏教の開祖である釈迦は、山林にて6年間の激しい苦行を行ったが悟りを得られず、下山を決意し、後にブッダガヤーの菩提樹(ぼだいじゅ)の下で瞑想し悟りを開いた。無精髭を生やした本品中幅の釈迦は、苦行を止め出山した姿をあらわしている。脇幅の寒山・拾得は、中国の天台山(てんだいさん)・国清寺(こくせいじ)にいて奇矯(ききょう)なふるまいを繰り返した隠者で、実は文珠(もんじゅ)・普賢(ふげん)両菩薩であったとされる。江戸時代に雪舟画の人気はきわめて高く、大名道具としても中国絵画と同様に珍重された。本品には雪舟の落款(らっかん)があるが、現在では真筆とは見なされない。
成瀬正肥(犬山成瀬家9代) 所用。

【江戸時代 17世紀】