三教図・梅竹錦鶏・柳白鷺図 <br /><small>三幅対の内 三教図(部分)</small>

三教図・梅竹錦鶏・柳白鷺図
三幅対の内 三教図(部分)
さんきょうず・ばいちくきんけい・やなぎはくろず

三教図とは、儒教・仏教・道教の三つが根本的には同一であるとする「三教一致論」を、三教の祖である孔子・釈迦・老子の三人を描いて表した絵画である。中国・元時代の文人・趙孟頫(ちょうもうふ)の次男で文人画家であった趙雍(ちょうよう)の筆と江戸時代に極められているが、画風・筆致から明時代の正徳・嘉靖年間(1506~66)頃に活躍した画家・鄭顛仙(ていてんせん/生歿年未詳)の筆と判断される。
左右幅の花鳥図は、幕府の御抱絵師・狩野安信(やすのぶ)により明時代の花鳥画家・周之冕(しゅうしべん/生歿年未詳)と極められているが、画風や印から、その真筆とは見なせない。

名品コレクション展示室にもどる

【中国・明時代 16-17世紀】