三島外花茶碗

三島外花茶碗 みしまそとはなちゃわん

「三島」は高麗茶碗の一種で、静岡・三島大社が発行した暦(こよみ)に似た文様であるため、その名が付いたとも言われている。本品は、尾張徳川家では「外花」として伝わったが、一般に三島茶碗の「外花」が示す、外側面の押し型で施された文様の中に細かな花柄を含む種類と異なる。外側面に大きな四花弁の花二輪が白土で厚く貼り付けてある。同様の意匠が江戸時代初期の萩焼の鉢などにみられることから、日本国内で製作された可能性もある。
天保3年(1832)3月23日の11代将軍家斉による市ヶ谷(いちがや)邸御通抜(おとおりぬけ)の際に、東御殿大奥御数寄屋で用いられている。

名品コレクション展示室にもどる

【朝鮮王朝時代 16-17世紀】