能面 増 焼印「出目満真」
出目満真作
のうめん ぞう やきいん でめみつまさ
増女(ぞうおんな)の略称で、足利義満の同朋衆(どうぼうしゅう)の一人で田楽の名人であった増阿弥(ぞうあみ)の創始になると言われる。端正な顔立ちで、清楚な品位がある。「羽衣」の天女など、神性の強い役に使用される。本品の裏面には、「出目満真」の焼印が捺されており、江戸時代の世襲面打師である越前出目家歴代の中でも評価の高い7代・元休満真(げんきゅうみつまさ)の作と知られる。
【江戸時代 18世紀】