自画賛 良寛像<br />四月朱明節<br /><small>良寛筆</small>

自画賛 良寛像
四月朱明節
良寛筆
じがさん りょうかんぞう
しがつしゅめいのせつ

良寛の自画賛といわれている有名な作品で、托鉢の様子が描かれています。手には、藜(あかざ)の杖と摘んだ野草が描かれています。一説には、分水町笈ヶ島(現・新潟県燕市)の平原家の菅田(すげた)から花を折り取った良寛の姿を見つけた主人が書をしたためてほしいと無理強いしたため、即興で漢詩の賛を書いたといいます。賛は楷書で書かれており、晩年の作品らしく自由自在な書風で生き生きとしています。

【江戸時代 19世紀 個人蔵】