市松人形 男児

市松人形 男児 いちまつにんぎょう だんじ

市松人形は、江戸時代後期の歌舞伎役者・佐野川市松(さのかわいちまつ)に似せた人形が売りに出されたのが始まりとされます。手元に置き、鬘(かつら)や衣裳を替え、手足も自由に動かして楽しむことができる人形として人気を博しました。人形用の衣裳を作ることが、裁縫の練習にもなることから、子ども向けというよりは大人が楽しみ、昭和初期には嫁入り道具ともなりました。

【中村京子氏寄贈 大正時代 20世紀】