源氏物語 三条西家本<br />(青表紙本系)<br /><small>五十四冊の内</small>

源氏物語 三条西家本
(青表紙本系)
五十四冊の内
げんじものがたりさんじょうにしけぼん

室町時代を代表する『源氏物語』研究の第一人者・三条西実隆(さねたか/1455~1537)が奥書を記した青表紙本系の写本です。「夢浮橋」の帖末に、天文2年6月、実隆の孫・実世(さねよ)(実枝(さねき) 1511~79)が男女を総動員して書写を完成させたとあります。本書は本寿院下総の蔵書で、『源氏物語』が女性の教養本としても尊重されたことがわかります。本寿院下総(尾張家3代綱誠側室・4代吉通生母)所用。

【室町時代 天文2年(1533) 名古屋市蓬左文庫蔵】