雲龍文螺鈿琵琶

雲龍文螺鈿琵琶 うんりゅうもんらでんびわ

『平家物語』の語り「平曲(へいきょく)」の伴奏に用いられる琵琶です。18世紀頃に琉球で用いられた琵琶は、宋時代以降進化を遂げた中国本土の琵琶と同形態であったと考えられますが、この琵琶は頸部が細い日本の伝統的な姿であり、黒漆地に螺鈿で雲龍文を施した装飾のみが、琉球で行われたと考えられます。

【琉球 16-17世紀】