七絃琴 銘 老龍吟

七絃琴 銘 老龍吟 しちげんきん めい ろうりゅうぎん

七絃琴は奈良時代に日本に伝えられました。平安時代後期までは用いられていましたが、鎌倉時代以降奏法や伝承が途絶えました。江戸時代前期に再び中国からもたらされ、文人の間で流行しました。中国では「琴棋書画(きんきしょが)」のひとつとして、知識人の教養とされました。箏のように柱(じ)を用いず、左手の指で絃を押さえて音の高さを調節し、右手の指で弾きました。

【中国・南宋時代 13世紀】