<small>『張州雑志』巻二十</small><br />東照宮祭礼 林和靖車

『張州雑志』巻二十
東照宮祭礼 林和靖車
とうしょうぐうさいれい りんなせいしゃ

名古屋城下については、『張州雑志』巻二十~二十三の四巻分に記録されていますが、内容は名古屋東照宮の東照宮祭礼の行列図のみです。東照宮祭は、元和4年(1618 )4月17日の家康の三回忌に、家康の九男で尾張藩の祖・徳川義直(よしなお)が祭礼を行ったのを嚆矢(こうし)とし、旧暦4月16・17日に毎年行われました。『張州雑志』に描かれた行列図は、17日に行われた神輿の渡御の様子で、行列は壮観を呈しています。
本図は巻二十に掲載された「東照宮祭礼 林和靖車」です。伝馬(てんま)町より出された山車で北宋の詩人・林和靖をモチーフにしています。