金聖像<br /><small>五躯</small>

金聖像
五躯
きんせいぞう

儒教で最も尊崇される五聖人の像で、名古屋城二之丸の庭園内に建てられた聖堂に祀られていました。帝堯(ていぎょう)像は純金製で徳川家康より譲られたと道具帳に記載されており、江戸幕府の代官頭であった大久保長安(1545~1613)より没収した道具との書付が添っています。他の四像は青銅製で、鍍金が厚く施されており、金色の輝きは、純金製の帝堯像と区別がつかない程です。これらの像は尾張徳川家初代義直が帝堯像に倣って一具となるように製作させたと考えられます。

【江戸時代 17世紀 徳川義直(尾張家初代)所用】