大和心象 法隆寺遠望

大和心象 法隆寺遠望 やまとしんしょう ほうりゅうじえんぼう

少し離れたところから法隆寺を見ています。境内からでは近すぎて絵にしにくいと田渕は語ります。千数百年のあいだ立ち続けてきたその静かなたたずまいとともに、手前には家並みが描かれています。いまも変わらず人が住み、この塔を眺めていることに感じ入っているのでしょうか。電線や電柱は人の営みを象徴するものとして、作品理解のキーポイントになっています。

【2004年 個人蔵】