脇指 銘 吉光<br />名物 鯰尾藤四郎

脇指 銘 吉光
名物 鯰尾藤四郎
わきざし めい よしみつ
めいぶつ なまずおとうしろう

山城国(粟田口派)
初代越前康継再刃(大坂焼物)

本品は、もともと長巻(ながまき=長い柄を付けた太刀)であったのを短くして脇指としたことにより、形が鯰(なまず)の尾に似たところから名付けられました。織田信長の次男・信雄(のぶかつ/1558~1630)から後に豊臣秀吉の手に渡り、その息子秀頼が愛用しました。大坂夏の陣で大坂城が落城の際に焼けましたが、家康の命で刀工の初代越前康継(えちぜんやすつぐ)が再刃(さいは)し、家康の所有となりました。
〈織田信雄・豊臣秀吉・豊臣秀頼・徳川家康所持、駿府御分物〉

【鎌倉時代 13世紀】