太刀 銘 左<br />名物 大左文字

太刀 銘 左
名物 大左文字
たち めい さ
めいぶつ おおさもんじ

筑前国(左文字派)
本品は寛永2年(1625)2月26日の御成の際、3代将軍家光から尾張徳川家初代義直(よしなお)が拝領しています。『駿府御分物刀剣元帳(とうけんもとちょう)』(茨城・徳川ミュージアム蔵)に、「大左文字 大坂物之内本阿弥より」とあることから、「豊臣家御腰物帳」に慶長16年(1611)家康から豊臣秀頼に進呈されたと記される「大左文字」に該当すると推測されます。本品は、『享保名物帳』所載ではありませんが、尾張徳川家では名物として伝えられました。
〈豊臣秀吉・徳川家康・豊臣秀頼・徳川家光(3代将軍)・徳川義直所持、駿府御分物〉

【南北朝時代 14世紀】