徳川直七郎(斉温)節供旗飾図

徳川直七郎(斉温)節供旗飾図 とくがわなおしちろう(なりはる)せっくはたかざりず

直七郎とは、11代将軍家斉(いえなり)の第19男で、尾張家11代となった斉温(なりはる)の幼名です。本図には文政8年(1825)5月に尾張家の養子になって初めて行われた斉温7歳の節供が描かれています。白地に葵紋の旗二流(る)は尾張家10代斉朝(なりとも)から贈られた旗で、その他、斉温が尾張家に入る以前に江戸城本丸で飾っていた旗・吹流(ふきながし)・長刀(なぎなた)などが続きます。尾張家では、当主の嗣子(しし)(跡継ぎ)の初節供にあたる年には、屋外に幕を張り、旗、幟(のぼり)や吹流を立て、小屋に兜を並べました。
【展示期間:2月5日~3月4日】

【江戸時代 文政8年<1825>】