鬢曽木鋏・小刀・銀泔坏・葵紋蒔絵泔坏台

鬢曽木鋏・小刀・銀泔坏・葵紋蒔絵泔坏台 びんそぎばさみ・こがたな・ぎんゆするつき・あおいもんまきえゆするつきだい

皇女や公家、高位の大名の女性が16歳の6月16日に行う儀礼に鬢曽木(びんそぎ)があります。それまで長くのばしていた鬢(びん/耳前の髪の毛)の先を切りそろえる儀式で、切るという言葉を忌(い)み「そぐ」と呼ぶのが習わしです。碁盤の上に青石を置き、女の子は吉方を向いて青石を踏み、碁盤の上に立ち、父兄や許嫁(いいなずけ)に鬢を切ってもらいます。
これらの道具一式は、2代光友の正室・千代姫が用いたと考えられ、尾張家初代義直からの求めに応じて公家の二条康道(やすみち)が贈った式次第の書付が添っています。

【江戸時代 17世紀】