徳川義直遺訓 徳川光友宛<br /><small>二巻の内</small>

徳川義直遺訓 徳川光友宛
二巻の内
とくがわよしなおいくん とくがわみつともあて

初代義直は慶安3年(1650)5月7日に、江戸麴町(こうじまち)屋敷で51歳で歿しました。死の前年に再起不能を悟った義直は、翌年2月12日に嗣子光友と重臣に宛てて二通の遺言を認(したた)めました。本品は光友宛ての一通で、江戸の将軍に忠誠を尽くし、武の道を忘れてはいけない、家臣を大切にし、また家臣の振る舞いに注目すべきことなどをあげ、最後に、自身の才能におごり、他人をさげすまないようにと記しています。このほか家臣宛ての一通では、嗣子光友を守り立てることを命じています。

【江戸時代 慶安3年(1650)】