白鳩・龍図軍扇

白鳩・龍図軍扇 しろばと・りゅうずぐんせん

陣中で用いる扇です。戦場で命を懸け闘う武士たちは、仏教や陰陽道(おんみょうどう)、修験道(しゅげんどう)に由来する図様を軍扇の表裏に用いることで、軍扇に神秘の力を託し込めました。また、その軍扇で指揮を執ることで、戦の勝敗をも左右すると信じられていました。この軍扇の表には武運の神である八幡神の使いとされる白鳩、裏には仏法を守護する龍が描かれています。
徳川義直(尾張家初代)所用。

【江戸時代 17世紀(展示期間:2022/8/17~9/11)】