群鶴図屏風 <small>六曲一双の内<br />(「四季花鳥図屏風」伝狩野山楽筆 裏面)</small>

群鶴図屏風 六曲一双の内
(「四季花鳥図屏風」伝狩野山楽筆 裏面)
ぐんかくずびょうぶ

当館を代表する名画の一つ、伝狩野山楽(かのうさんらく)筆「四季花鳥図屏風」の裏に貼られた「群鶴図」です。江戸時代には、婚礼などの盛儀のために誂えられた屏風には、裏にも別の絵が貼り付けられることがありました。
この屏風の表は四季の花鳥が一堂に会して憩う楽園を描いた吉祥の絵で、その裏面に左右隻合わせて41羽もの鶴の群れを描いたのは、華やかさとめでたさを強調するためでしょう。「群鶴図」は表の「四季花鳥図」よりも製作年代が下るため、後世にハレの空間を飾るために両面図屏風に仕立てられたとみられます。

【江戸時代 18-19世紀(展示期間:右隻2022/8/17~9/11、左隻7/24~8/16)】