名古屋東照宮祭礼図巻<br /><small>九巻の内 総巻・四巻<br />森高雅筆</small>

名古屋東照宮祭礼図巻
九巻の内 総巻・四巻
森高雅筆
なごやとうしょうぐうさいれいずかん

名古屋東照宮祭礼を全九巻に描く豪華図巻のうち総巻と呼ばれる一巻です。祭り好きで知られる尾張徳川家十代斉朝(なりとも)への献上本として製作されました。行列のみの八巻と、行列と風景と併せて描く総巻の全九巻からなります。総巻には、名古屋城三之丸の東照宮から本町御門を抜け、本町筋を進んで御旅所に至る約2キロの道のりを行く神輿渡御(しんよとぎよ)の行列が、色鮮やかな彩色で描かれています。筆者の森高雅(もりたかまさ・1791~1864)は江戸時代後期に活躍した尾張の絵師です。

【江戸時代 文政5年(1822) 会期中巻き替え】