続日本紀<br /><small>四十巻の内 巻一・十六 駿河御譲本</small>

重要文化財

続日本紀
四十巻の内 巻一・十六 駿河御譲本
しょくにほんぎ

『続日本紀』は、『日本書紀』に続いて延暦16年(797)にできた公式の歴史書です。奈良時代を中心とするおよそ100年間(7世紀末~8世紀末)が記録される。慶長写本の中にも『続日本紀』があり、家康が特に関心を持っていた歴史書です。この写本は、北条実時(さねとき・1224~76)が築いた金沢文庫の旧蔵書で、慶長17年(1612)に伊豆山神社の別当寺般若院の僧から家康に献上されました。この時すでに巻一~十が欠けており、不足分を五山の僧に書写させており、巻十一~四十が現存最古の写本です。
金沢文庫伝来、徳川家康・徳川義直(尾張家初代)所用。

【鎌倉時代 13世紀 名古屋市蓬左文庫蔵】