花鳥七宝繋文密陀絵沈金足付盆<br /><small>駿府御分物</small>

重要文化財

花鳥七宝繋文密陀絵沈金足付盆
駿府御分物
かちょうしっぽうつなぎもんみつだえちんきんあしつきぼん

慶長14年3月に、薩摩の島津義久(よしひさ)が家康の了承のもと、琉球に侵攻、4月に首里城を落とし、翌年に尚寧王(しょうねいおう)を駿府で家康に謁見させています。琉球は島津家に与えられ、将軍や琉球王の代替わりの際に、江戸へ使節を派遣しました。御供飯とは半球形の高い蓋を伴い、高い脚のついた盆で、大椀と、小椀10個を格納した神饌用の食器です。濃い朱漆地に花樹・鳥・蜂・蝶などが沈金(ちんきん)や密陀絵(みつだえ)、色漆、岩絵具で描かれています。
徳川家康・徳川義直(尾張家初代)所用。

【琉球時代 16-17世紀】