礼物軌式

礼物軌式 れいもつきしき

江戸時代には、結びつきを深めるため、将軍と大名の間で盛んに贈答儀礼が行われました。大名から将軍へ贈られる品物は、丁重に荷造りされて幕府に献上されましたが、尾張家には、その「仕様書」ともいえる「礼物軌式」が残されています。本史料は、尾張家の音信贈答に関係した役人が手控・備忘のためにまとめたものであり、春11品、夏9品、秋16品、冬8品、その他18品の計62品が彩色絵入で収録されています。

【徳川林政史研究所蔵 江戸時代 文化13年(1816)】